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2010 年 1 月 14 日

富良野玉ねぎ栽培農家調査報告

1月14日(木)~15日(金)にかけて、北大の方達(札幌:総勢8名)とともに、
富良野市の玉ねぎ栽培農家(約30戸)を調査してきました。
この調査の本来の目的は、農協共販のあり方を考えるというものでしたが、
調査を通して富良野(ふらの農協)における食の安全・安心への取り組みも理解できました。

rimg0066 農協本所に行くと、駐車場に大きな看板があって、
 写真にあるような「エコフード」マークが大きく描かれています。
 これは一般慣行栽培より防除回数を2割減少させて、
 食の安全・安心に取り組んでいるという証しを示すものです。
 この「エコフード」の取り組みは、農協が合併した2001年から開始され、
 食の安全・安心が注目される以前からの取り組みだそうです。
 しかも、このエコフードは全正組合員が取り組むものとして、
 生産履歴の提出が求められ、開始当初は反発もあったようですが、
 収量への影響は特段なく、現在も続けられています。
 ただし、市場での価格プレミアムは全くなく、「減農薬栽培も皆で取り組
 むと慣行栽培化する」という言葉は考えさせられるものでした。

この「エコフード」の他に、農協では特別栽培の農産物も扱っています。
特別栽培は、エコフードより栽培基準が厳しく、当然高い価格となりますが、
高いのは栽培基準とともに契約販売という売り方とも関係しているようです。
しかも、ふらの農協の特別栽培の栽培基準は農協独自のものらしく、
減農薬やYes!Cleanなどの多様な基準による農産物生産はロット販売の障害になるとして、
2003年ぐらいに農協独自の統一基準を設けたそうです。

rimg00631 ふらの農協における玉ねぎ集荷率は80%前後だそうですが、
 調査後のミーティングにおいても同様な結果を確認できました。
 写真は、そのミーティング後の飲み会の風景です。
 残り20%は、10%が市内外の青果取扱業者(慣行)で、
 10%が特定業者(特栽)といった感じでした。
 手数料等の経費の違いが農協外利用の背景のようでした。
 個人的に農協共販のあり方を考えれば、手数料等以上に、
 販売以外も取り扱う総合性の強みを発揮することが重要では
 ないかと思います(糸山)。

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